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責められたいの

第25章 あの夏の誘惑 4

未菜子はすっかり忘れていたが…

凛子と未菜子は
部署は違えど
康紀の会社の本社ビルで
同時期に働いていたこともある
先輩後輩の間柄だった。

仕事もできず
ただニコニコするだけが取り柄の
新人だったのに…
社長に見初められて
早々に寿退社した未菜子。

そののんびりした顔と
平凡なルックスを思い返すと
凛子は胸にドロドロとした
感情が溢れ出すのを感じていた。

なんであんな小娘ばかりが
いい思いをするんだろう…

何もできないくせに
みんなにチヤホヤされて…
ああいう女、大嫌い!!

凜子は常々そう思っていた。

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