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責められたいの

第25章 あの夏の誘惑 4

「ハハハ…それなら話が早い。
成宮くんに依頼があるんだ…
報酬ははずむよ」


依頼…?報酬…?

不倫関係とはいえ
つい最近まで恋人のように
過ごしていた男の口から聞くとは
思えない単語だ。


「君に康洋を誘惑して欲しい。
いや、嵌めてもらえるだけで構わない。
恋人との仲を裂いて欲しいんだ」


「なぜ私が…?
それに…私は康紀さんと別れるなんて
一言も言っていません」


そこで康紀は
凜子にも感情があると
初めて気付いたかのように
少し驚いた顔をした。

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