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責められたいの

第25章 あの夏の誘惑 4

特に結婚ということに関しては
そんなに上手くいくものかしら…
とも思ったが


「あいつはああ見えて
結構律儀な奴なんだ」


と言って康紀は薄く笑った。

そして将来的に
康洋には相応のポストを用意する
つもりだから君とお腹の子の人生も
安泰だな、と他人事のように言う。

でも凜子はもう
康紀のそんな身勝手な言動のことなど
あまり気にならなくなっていた。

実際に肌を重ねてみて…
そしてその後も恋人のように
同じ時間を過ごすにつれて
康洋にどんどん惹かれていく自分に
凜子は気付いていたのだ。

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