
あんたに処女は渡さないんだから!
第8章 好き……
何回キスをしただろう……。
強引で苦しくて、でも優しくて……。
最後の方は頭が朦朧としていた。
そして私はミナミ君の言うことを信じることにした。
「で、付き合ってくれますか?」
「えっと、私受験生だから受験終わるまでホントになんにもできないよ?」
「いいですよ。それでも。」
「誕生日もクリスマスも何ヵ月かの記念日もなんにもできないよ?
…エッチだって多分受験終わるまでおあずけだよ?……」
「それでもいいです。僕はユキ先輩が好きだから。」
こうして私達は付き合うことになった。
メールは毎日する事を約束した。
ただデートは2ヶ月に一回だけ。
記念日もメールのみ。
一緒に登下校もできない。
エッチも9ヶ月後までお預け。
こんなとてもカップルとは思えないようなスケジュールをミナミ君は受け入れてくれた。
