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先生、他の子と仲良くしちゃダメ……

第3章 敵

「誰もいないなら……やります。」


手を挙げたのは、翔だった。


「おっ、田中やってくれるんか?
じゃあ、男子は田中でいーか?」


みんな早く終わらせたいのだろう。

はーい、という、適当な返事がかえってきた。


「じゃあ、女子ー誰かいないかー」


ずっとチラチラこっちを見てくる。

たまにニコっと微笑みながら。

先生はもうこうすれば女は落ちるとか、分かってるんだろうな。


男子は翔だし……

「じ、じゃあ、私やります」

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