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愛され方の方程式

第4章 雨の降らない梅雨

 次の日、いつもの二人が絡んでくると思いきや、片割れの女の子の方だけであった。

「きょ、今日は海山くんお休みなの...。だから、私だけで!…ソノ、付きまとわらせてもらいます!!」

 うわーお。朝っぱらからストーキング宣言とは…。やるなぁ…。

「いや、付きまとわないでくれよ。せっかく小うるさいやつがいなくて静かに過ごせるんだから。」

「いやっ、でも…。」
 
「…いや、ホントにほっといて下さい。」

「…ぅう。分かりました。」

 やれやれ、今日は静かに過ごせそうだ。

「では、下校時だけついてきます。」

 (´・ω・)とした顔でそんなこと言わないで!てかやっぱついてくるのね!

 今日は適当に時間潰して、見つからないうちに帰るか…ん?

    あ、しまった。

 今日、チロルさん達とあれ行くんだった!

 となると時間は潰せない。かと言ってすぐ駐輪場行っても捕まるだけ。

 どうする…俺、どうするよ…!!

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