無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

親子達は急ぎ足で帰って行く中、私はベンチに座ったまま。


私は雨が結構好き。



嫌な事があっても雨の音が何もかも消してくれるような気がするから。



『ふっふ〜ん』


鼻歌も思わず歌っちゃうよね。




だけど数分も立たない内に大雨に変わる。



ゴロゴロ〜……………ガッシャーン!!!!




え………。ちょっとたんま。



雨は好きでも雷は苦手なの！





優香の意思とは関係無く鳴り響く雷。




帰ろう。今すぐ帰ろう！



雷が鳴る度に蹲り、鳴り止んだら走る。



周りを見る余裕なんて無かった。