テキストサイズ

Last Rain

第3章 雨と雷

もう泣きそうだよ………。


男は振り向き傍まで戻ってくると優香の顔を伺いながら話し出す。


「………大丈夫か?…………って顔真っ赤だし半泣きじゃん!マジで大丈夫かよ!?」



『いちいち私の状況説明してないでよ!』



「はぁ〜〜〜〜。素直じゃねえ女。送ってってやるから早く立て!」


『えっっっいいよ。一人で大丈夫!』


無理矢理肩を掴まれ有無を言わせないと強引に連れて行かれる。



「お前の家何処だよ?」



『………………そこのマンション』


目と鼻の先のマンションを指差す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ