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恋してキスして抱きしめて

第9章 あの、立場逆転してませんか?

「あれダミーだよね!?」

「ほ、本物です……」

「映ってんの!?」

「は、はい……あの、でも……」

「早く言ってよ~~!!」



やべぇーーー!!

マジだ!!

端に付いてる赤いランプが点滅してるし!!


一瞬振り返っちゃったけど、暗いし顔まで特定できないよね?


俺イケメンだけど、そーいうの関係ないよね!?


俺の胸にある発光体がピコピコしちゃってますけど~~!




「ちーちゃんサヨナラ!
警告音が鳴ったから俺は星に帰るわ!」

「は、はい!分かりました!」

「本来は空飛んで帰るんだけど、燃料切れで走るんだからね!」

「はい、お気をつけて!
ユーリさん、来てくれて本当にありがとうございま……」




なんでこんなウル○ラ会話が成り立つの~~!?


ってツッコミたいけど、なんだか色んな意味で一刻も早く立ち去りたい!


最後まで聞かずに、無我夢中でダッシュした俺の後ろで


千夏の楽しそうな笑い声が聞こえた気がした。




「後でちゃんと、消しておきますね……!♡」

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