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恋してキスして抱きしめて

第14章 友人の言葉

陽菜ちゃんは、大学で唯一仲良くしてくれるお友達。


入学して暫く経ってもポツンとしていたあたしに、明るい笑顔で声をかけてきてくれた。



『私、小学校の頃ぜんっぜん泳げなくて馬鹿にされててね。
でも、努力して泳げるようになってからは、色んなことに自信ついたんだよ♪』



自分も昔は千夏に似てたよ~と言ってくれて、引っ込み思案なあたしの性格を理解してくれている。


泳げなかったという陽菜ちゃんは、今では水泳部の女子では1番速くて


実家は都内にあるけど、部活に集中する為に、大学の近くで1人暮らしをしているんだ。


だから、パパに嘘をつくのはドキドキしたけど


陽菜ちゃんのお陰で、あたしは昨日ユーリさんと過ごす事ができたの。


……昨日の夜、そして、朝ユーリさんが大学に送ってくれるまで


体がふわふわと浮いてしまうくらい、幸せだったのに………



「……で、そんな甘~~い夜を過ごしたあんたが、今になって急に落ち込んだ理由
聞かせてもらいましょうかね♪」

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