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恋してキスして抱きしめて

第22章 青春フルスロットル

なぜか怒りのオーラを出した蓮が、陽菜を後ろに下がらせる。



「しかも、なに気安く呼び捨てにしてんだよ。
誰の許可を得て……」

「も~~蓮せんせいってば♡
美人な彼女さんがいるくせに、私の彼氏気取りですか~~?♪」



蓮の横で、楽しそうにキャッキャと笑う陽菜。


………せんせい?

し、知り合い!?


もう声さえ出なくなった俺を、無理矢理立たせると


蓮は真っ直ぐ俺を見た。




「……千夏ちゃんは

この観客の中の、どこかにいるから」


「…………!!」


「お前の伝えたい想い

全て吐き出してこい」




………痺れるような、低い色気のある声で


蓮は、極上の笑みを浮かべた。




「一世一代の大告白。

ここに駆けつけた仲間全員が、成功を祈っている」


「…………っ」


「ユーリ、大事なのはハートだ。

男なら、一度で決めてこい」

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