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恋してキスして抱きしめて

第22章 青春フルスロットル

~~~おい!!

今、本音出たぞ!!



「陽菜、照明変えるように伝えておいて」

「了解です!」

「あと、俺が話し終わったら、音響にマイクのエコー足すように指示して」

「アイアイサー!!」



蓮がステージの階段を上がると同時に


陽菜を先頭に、後方のテントに向かって委員会のメンバー達が走りだした。


え、え、マジ!?

ねぇ、本気!?

経緯と状況は理解したけど、マジでやんの!?



「ユーリ、蓮と入れ替わりでステージに上がれ」



唖然とする俺の横で


役目を終えたヒメは、平然として缶ビールの蓋を開ける。


いつものポーカーフェイスはどこへやら、すっげー爽快感出しちゃってますけど!!



「~~だいたい、なんでここで言うんだよ!
これじゃまるで公開処……」

「ギャラリー居た方が気分も上がるだろ。
盛り上げる為の演出として、集めてやったんだ」

「~~~集め過ぎだろ!!」



数百人いますよ!?

ってもうこうしてる間に蓮のやつ喋ってるし~~!!

歓声が聞こえてくるし~~!!



「よし、出番だ」



俺の背中を片手でぐいぐい押して


ヒメはふっと笑った。



「持ち時間5分だから。

………噛むんじゃねーぞ」

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