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恋してキスして抱きしめて

第24章 ずっと、好きだった

「想いが溢れすぎて、何度も告白しようとしたんだけど

高校時代のユーリときたら、それはそれは酷いもんで」


「…………!」


「アイドル並みに整ったその顔と、得意なトークは当時から健在。

それをいいことに、色んな女に手を出しまくりの、絵に描いたようなチャラ男だったよな」


「~~~~!!」


「保健室のマドンナ、覚えてるか?

ユーリに捨てられたのが寂しくて

俺に仲を取り持ってくれって、泣きながら懇願された時には呆れたよ」



~~~や、やめてーーー!!

そんな黒歴史暴露しないでーー!!

つーか、千夏の前でなんてことを……!!



「……ユーリさん……」



めっちゃ引いてるオーラを醸し出して、千夏が振り返った。


さっきまで潤んでいたその瞳から、涙は消えている。



「ち、ちーちゃん違うよ!
今のは夏輝の作り話で……」

「保健室のマドンナってことは、先生ですよね……?」

「え!?
そ、そうかな~~どうだったか……」

「先生ってことは、年上ですよね?
あたしと正反対……やっぱり大人の女性が好きなんですか?」

「~~~!!」

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