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恋してキスして抱きしめて

第24章 ずっと、好きだった

「……間違ってたよ。

敷かれたレールの上を歩くのは性に合わねぇ。

そんな俺が “ 計画 ” なんてものを立てたこと自体、そもそも無意味だったんだ」


「…………!」


「本当の想いを閉じ込めつつも、自分に正直に、気ままに生きてきたけど

やっと、歩むべき道と終着地を見つけた気がする」




………い、意味ぷ~~!!


逆に俺は迷宮の森に迷い込んだっつーの!!


慌てて夏輝から離れようとしたけど、時既に遅し。


タンクトップを掴んだままの俺の手首を、夏輝がぎゅっと握りしめる。




「ユーリ、俺と付き合おうぜ」


「~~~!!」


「初めて気持ちを口にしたら、無性にお前が欲しくなった。
後悔したくねぇ」


「は、離せ……っ」


「千夏、ごめんな。
兄貴の恋、応援して」




………千夏の発狂する姿と


地獄絵図をシャットアウトするように、両手で顔を覆った3人


………その他に、どれだけの学生達が周りにいたのかは不明。




「愛してるよ、ユーリ」


「~~~~~!!!」












やーーめーーてーーー………!!!



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