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恋してキスして抱きしめて

第25章 バカップルで、いいんです

「さっき鏡見て、また吐き気が戻ってきちゃってさ~~」

「…………」

「でも、風呂入って……やっとちーちゃんと2人になれたから
落ち着いてきた」

「………!」

「もう、大丈夫だよ」



ローテーブルに頭を付けたまま、ユーリさんが横向きであたしを見上げる。


優しい瞳と目が合って、心臓がドキッと鳴って


あたしは、ラグの上に座ったまま、少しだけ後ずさりをしてしまった。



「……はは、何で離れるの?」



ユーリさんがふっと笑う。


それだけで、さっきまでのムカムカした気持ちが薄れていくのが分かる。



「な、なんででしょうか……?///」

「俺が聞いてるのよ~?」

「あ、あの……///」



どうしよう、本当に胸がドキドキして苦しい。


お兄ちゃんが暴走したせいで、すっかり吹き飛んでしまっていたけど


数時間前、ステージの上で告白された景色が


一気に、あたしの頭の中に蘇ってきた。

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