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恋してキスして抱きしめて

第5章 いきなり、任務終了?

………自意識過剰ってわけじゃねーか。


これだけ可愛けりゃ、大学デビューでもしたヤリたい盛りの男が、そーいう目で見るのも頷ける。


女子高上がりなら、尚更そう感じてしまうってか?



「困ったねぇ。
早く免疫力付けて慣れるといいんだけどな」

「………どうしたら、いいでしょうか?」

「え?」

「あたし、羨ましいんです」



テーブルの上に置いた小さな手に、ぎゅっと力を入れて


千夏は潤んだ瞳で俺を見つめてきた。



「大学でも、よく恋人同士を見ますし、さっき読んでいた本も恋愛小説で……
あたしも早く、みんなと同じように恋愛がしたいんです」

「…………!」

「だけど、どうやって男の人と接していいか分からなくて。
………だけど、恋がしたいんです」




~~~ぐはぁ!!

やられた!!


つーか、その上目使いワザと!?

その恋愛初心者な発言、すっげーキタんだけど!!


なんかもう、嫌でもなんとかしてやりたくなっちゃうじゃんよ!

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