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君模様

第12章 5年前




物心がついて、
幼い頃のことを
振り返ってみると

ゃっぱりあれは、
初恋だったんぢゃないかって
おもう。



世界はコウジ兄ちゃんを
中心に回ってるんだと
本気で思ってた。

きらきら輝いてて
いっつも眩しくて
あたしの2倍も
おっきな背中

追いかけても、追いかけても
届かなくて
一生懸命ついていくけど
転んで
また、差が広がって

でも、
戻ってあたしに
手をさしのべてくれる



あたしの道標。


あこがれ。



好きな人、だった。

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