
君模様
第5章 君とあたし
「待って」
壮太の声。
予想にしない言葉が飛んできて驚いて振り返る。
_壮太は笑ってた。
「_なぁ、俺も好きだよ」
ただ、そういってくれた。
ただ一言だけだったけど、そう言った。
ポロッ
再び涙が
「……フッ…ヒック」
出てくる涙が激しすぎて、
手で口を押さえて
立ったまま、涙をながし続ける。
壮太が手を広げた。
あたしは、走って
壮太の胸へ飛び込んだ。
「…ヒッ、そうたぁ_…ぅわーん」
壮太の温かい手に抱かれて泣きつづけた。
「泣くのは後にして、もっかい愛を確かめない??」ww
あたしの首に顔を埋めながら言ってきた。
「うん」
壮太の顔を持ち上げ、キスをした。
優しい優しいキス。
なぜ、ただの粘膜が重なるだけなのに
好きな人とキスをすると
ここまで幸せなのだろう_
そのまま、あたしは
床に押し倒された。
