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大宮ピンク変

第6章 完結変

聞き返され、自分が世界の常識から外れてる気分になる。

いや待て、男が妊娠するはずねえだろって。

百歩譲って男が妊娠する世界だとしても、俺が妊娠するか?

俺、嵐だぞ。

二宮和也だぞ?



でも待てよ。

そうすると、大和に会えるってことかな。

「名前、大和ってつけていい?」

「大野大和じゃ変だろう」



「あ、本当だ。でも大和。絶対大和」

「カズがどうしてもって言うんなら構わねえけど」

嘔吐、第二波が来て俺は便器に伏した。

背中を大野さんにさすられながら、俺はもしかしたら大和に会えるかも知れないことを考えていた。

              完

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