高校変革期
第2章 カーテンの隙間
とりあえず保健室は静かになった
眩しすぎる晴れ模様の空の下
運動部が部活をしている音と
窓から入ってくる少し鬱陶しい風が
なんとも言えない雰囲気を作っていた
暇だったのでスマホをいじって
時間を潰していた
おそらく5分くらい経ったと思う
「ん〜……」
ベッドの方から
唸り声が聞こえてきた
少し迷ったが
唸り声が止まないので
静かにカーテンの隙間から覗いてみる
布団がもぞもぞと動いているのが見えた
ベッドの横の椅子には
黒縁メガネが置いてあった
……誰だろう
「あのー」
おそるおそる声をかけてみた
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