
好きになってもいいですか…?
第14章 特別な買い物
売場の同じ通路を
横目で見ながら何度も
行ったり来たり…
「ねぇ…なんか…たくさん
あるよ…?//」
「う〜ん…どれがいいのか
迷いそうだな…」
4往復して翔は決意した
「埒があかない…止まってさっと
よく見て選ぼう!」
棚の前で立ち止まる
その時間は謎の焦りのようなもの
を感じて全く落ち着けない
「色んなタイプがあるよ…?
翔くん…どうしよう…」
「超極薄…つぶつぶ…匂い付き
まで…うーん…どうしよっか…」
12月を過ぎているにも関わらず、
棚の前にたたずむ二人だけは
うっすらと汗をかいていた
