蛹
第5章 5
「佐久間!!今日付き合えよ!!いろいろ話しあっからさ。」
同僚に誘われた
「わかったよ。」
仕事を終え同僚と待ち合わせした場所に向かった
「お待たせ」
「佐久間!!お疲れ。いい店あんだよ!!最近できた店でさ、居酒屋なんだけど料理が絶品でさ、そんで従業員の一人がなかなかのイケメンでさ!!」
「またお前の病気が始まったか…」
「女にしか興味ねぇお前にわ分かんねーだろな。男もいいぜ!!こんど誘ってみようかな(笑)」
店についた
「いらっしゃいませ」
佐久間らわ奥の席についた
佐久間わ店内を見回す。
「いたいた…あの子だ!!なかなかのイケメンだろ」
同僚が指を指した先にわ孝之がいたのだ
「孝之!!」
孝之が佐久間に気付いた。
「ひじり…」
店が混んでいるため、孝之わ次から次へ走り回っていた。
ひじりのことを目で追いながら
あきらもそれに気付いていた
…あいつ、ホテルで孝之といたやつ…
やっとピークがおさまり数える程に少なくなった客…ひじりもまだ、いたのだ
「すみません!!」
ひじりと一緒の客に呼ばれて行く孝之
「はい。」
「君をオーダーしたい」
「はい!?」
「俺、長谷川と言います、年わ25で、独身。女性が苦手で男性に興味があります。良かったら一緒に飯でもいかがですか?」
「あの、お断りします」
がっくり肩を落とす長谷川…
「長谷川…飲みすぎだぞ!!帰ろ」
佐久間が声をかけた
「うるせっ…学長の娘との縁談があるお前にわ、分かんねーんだよ、仕事もプライベートも順調なお前に何がわかんだよ」
…一緒ドクンと心臓に電気が走った。
縁談…て…結婚すんのか
長谷川わ、テーブルになだれ込んで寝てしまった
「失礼します」
孝之が去ろうとしたが佐久間に腕をつかまれた
「孝之!!元気にしてるか?心配してたよ。でも働いてて良かった。今どうしてる?どこに住んでる?」
「お客さん…従業員のプライベートなんでお答えできません。失礼します」
孝之を連れ厨房に戻る
佐久間わ長谷川と店を出て行った
佐久間わ、しょっちゅう来るようになった