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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

「後悔なんてしないよ!
帰るなら、私がこっちで後悔したって関係ないでしょ!」

「そうだよ、関係ない」

その一言で私は動きを止めた。

「――そう思えないから言ってるんだ。

帰ってからでは、お前がいくら後悔してもどうしてやることも出来ないんだ。梓穏、俺たちの為だと思って…頼むよ」

後頭部を押さえて目線を合わせるように覗き込んでくるケィシの、深い紫色の瞳。

「記憶か身体のどっちかだけでも残してもらうのは…ダメ?」

静かに頭(かぶり)を振るケィシ。

「記憶に関しては、さっきから言っている。今の身体のまま残していけば、頭では処女だと思っているのに実際には非処女という事になる。そんな事デメリットでしかない」


結局ケィシの言う通りにするしかないのか。唇を噛んで涙を堪える。

「私も…魔界に着いていこうかな。悪魔になるのもいいかもね」


「「それは無理」」

ですよね…

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