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リベンジ!

第2章 誕生日

「おはようございます。藤代です。
高橋課長ですか?すみません、今日は会社をお休みさせて下さい。」



あたし、藤代 新菜 (ふじしろ にいな) は、朝から全力で課長に嘘の電話を掛けていた。



「おはよう。藤代さん。休みだって?昨日は、ピンピンしてたじゃない?…仮病だろ?」


高橋課長、鋭い!


「やだなぁ、嘘じゃないですよ。今日は、婦人科検診の予約を入れてるのをすっかり忘れてましたよ。」


「悪い、疑って…それならしょうがない。半休で、済む所だろうが有給扱いにしてやろう。検診行けよ。あっ、誕生日おめでとう。」


ちゃはーバレバレ。


自分の誕生日に、会社行くのが嫌になって当日に有給もらうなんて、社会人としてダメだろう。


でも、いいんだ。

今日は、あたしの30歳の誕生日。


彼氏居ない歴2年、だれも祝ってくれないのに自分を大事にして何が悪い。



あたしの仕事の代わりは誰でも出来る。

でも、あたしを大事にしてくれる人なんて…



…あたししか居ないんだもん。


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