素直じゃない契約
第13章 理生の決意
スーッ…
「えー…」
恭介の部屋には何にも無かった。
あたしに本当のことを言ってから片付けたのだと思った。
「ふーん、つまんなー」
恭介の部屋から出て、リビングの方を見ると
理生くんがいた。
「…理生くん…??」
『あ、ねえさんっ!』
理生くんがニコニコしながら寄ってきた。
何だか犬みたい…(笑)
『ねえさん大丈夫だった??』
「え、何が??」
『さっき離れから兄さんがでてきたから何かされたのかと…』
「あー、全然大丈夫だよ」
『そっか…良かった…。あのね、姉さん…』
ぐーるるるるる…
お腹の音が目の前から聞こえた。
『ご…ごめ、朝食べてなくって…』
理生くんは顔を赤くし照れていた。
すごく可愛らしいなってキュンとしてしまった。
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