テキストサイズ

『命』について考える

第8章 人は死ぬ、ということ。

小学生はやがて小学校を卒業して中学生になって、それから中学校も卒業して高校生になって、やがて大人になる…となんとなく思っていたから、
大人になるどころか中学生にすらならないうちに、突然、人生が終わるなんて想像さえしていなかったから、同級生の死には大きなショックを受けた。

私の人生だって、いつ終わるか、わからないんだ。
同級生の死に直面した時、初めてそのことを感じました。
しかも、誰かが死んでも学校は毎日あるし、生き残った人達の生活は何も変わらないのです。
お葬式の日の1日だけ、3年生の担任が、1組の先生も2組の先生も二人とも葬式に参列した為、その日の授業が自習になっただけ。それ以外は全くいつも通り、今まで通り。
悲しくはなくて、ただ寂しいと思ったんです。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ