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好きになっちゃだめッ!!

第9章 黒い影

身体中に張り巡らされた縄をほどく。


聖奈の瞳は虚ろでグッタリとしていた。


『聖奈…ごめん…』


小さな体がカタカタと震えていた。


ギュッと抱き締める。


「う…うぐ…」


ゆらゆらとその後ろで奏が起き上がる。


「許さねぇ…許さねぇ…」


チャキとナイフを取り出す。


聖奈がビクン!!と震えた。


『どうした…?もうだいじょ「後ろぉおお!!!!!!」』


バッと後ろを振り向く。


キラリと何かが光った。




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