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第2章 一ヶ月前




一ヶ月前


真夜中に
半年以上
音信不通だった彼からの
電話が鳴った


電話越しの彼は
声を濁らせ
聞き取り辛く


『どうした?』


聞き返した僕の声に
反応する彼は
連なる言葉を
吐いた


『今日 病院行ったら
 膵臓癌の末期だと
 言われた
 肝臓にも転移してる』


衝撃的な言葉に
僕は動揺をする事なく
淡々と告げた


『大丈夫か』


病気の重さより
彼の”今”が
心配だった





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