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人間と吸血鬼

第3章 絶対に

雅紀「和…」

和也「雅紀、辛くないか?」

雅紀「うん…」

和はゆっくり空を飛んだ。

俺は和にしっかり掴まった。

雅紀「和…」

和也「ん?」

雅紀「ありがとう…」

和也「俺の方こそ。名前呼んでくれてありがとう。」

雅紀「和だったら…助けに来てくれると思ったから… 」

和也「路地裏に行ったけど雅紀の気配が感じなかったんだ。探し回った結果あそこに辿り着いた。そしたら雅紀の声が聞こえた。」

雅紀「よかった…」

俺はギュッと和に掴まった。

和也「怖かったよな…」

雅紀「怖かったよ…でも和が助けてくれたから…」

和也「うん…」

家に着いて和はゆっくり俺を降ろしてくれた。

和也「お腹空いた…」

雅紀「和…大丈夫…?」

大丈夫じゃあなさそう…

雅紀「和…飲んでいいよ…?」

和也「えっ…」

雅紀「和が死んだらダメだよ…俺は大丈夫だから…」

和也「雅紀…」

和が死んだらやだよ…俺…

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