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秘密の恋。

第21章 朝、6時

「きむ…かずくん」
「また、木村さんって言おうとした…」
「ごめんなさい。言いにくくて…あの、私、今日はもう帰らなくちゃいけなくて。夜中に家抜け出して来ちゃったから」
「そうだったね。送るよ」
「でも、かずくんも移動が長いし」
「大丈夫。今日は休みだし、俺はゆっくり帰るから」
「私のせいで…予定狂って…ごめんなさい」
「なんで?俺は嬉しかったよ。さぁ、急ごうか。親が起きる前に家に戻りたいんだろ?」
木村は優しく笑った。
友香もつられて笑った。

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