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秘密の恋。

第4章 工務、木村氏。

初顔合わせの日に友香が“無口で無愛想、取っ付きにくそう”と感じた工務の木村は、愛想がどうこう以前の問題として、極度の人見知りタイプだった。
打ち解けて仲良くなった相手には、笑顔も見せるし冗談も言えるが、初対面の相手に対しては、無口で無愛想になるのだ。
転勤で正式に新営業所の副所長となった山中と、所属は今までと同じ営業所のままで出張という形でこちらに来ていた木村は、元々は同じ営業所の所属で、山中の転勤前の役職は主任で、山中と木村は仕事終わりなどに一緒に飲みに行ったりするほど仲が良かった。

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