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秘密の恋。

第1章 新しい職場

営業所メンバーと初顔合わせの日。朝は本社へ寄り本社で事務をこなす。いつもより早めに切り上げ、本社の経理課長と共に営業所へ向かう。
ほとんどの営業員はまだ現場周りをしている時間で、営業所にいたのは、本社からの連絡を受けて早めに戻っていた副所長の山中と、“工務”の木村の二人だけだった。
…訪販の会社なので、まず営業が仕事を受注してこないことには工事が発生しないわけで、施工担当の“工務”は工事のない時は待機なのだ。待機中は、携帯さえ繋がれば事務所に居る必要はなく、どこにいても良い事になっているが、この日はたまたま事務所で待機していたようだった。

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