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秘密の恋。

第16章 宴会。

所長が精算を済ませ、全員で店の外に出る。

…目は覚ましたものの、支え無しではまともに歩けない状態の岡野に、木村が肩を貸してやる。

友香は、飲む量を意識的にセーブしていたこともあり、そこまで酔ってはいなかった。

「とりあえず、俺、コイツ送ってから帰ります」
…本音を言えば、岡野よりも、友香を送って帰りたいのが木村の本音だったが、歩けない状態の岡野をほっとくワケにも行かず、、自宅まで送り届けることにした。
「お気をつけて!」
「寺嶋さんは?」
「私なら自力で帰れますよ。そんなに酔ってないし(^_^)」
友香はそう言うと、少し大きめの声で皆に聞こえるように挨拶をした。

「それじゃあ皆さん!お疲れ様でした!」
タクシーを呼び止め、乗って帰る友香を見送ってから、木村も岡野を連れてタクシーに乗り込んだ。

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