
甘く染めて
第8章 №7
「………って感じですね…」
私は先生に先生の事を好きになった理由を話した。
「…そんな事もあったな……
あの蹴りいたかった」
「えっあっごめんなさい!」
あの時、先生の事おもいっきり蹴っちゃって。
そのときは、超すっきりしたけど…今となれば後悔の塊。
「…先生?
怒ってるの?」
先生は、うつむいたまま私から視線をそらした。
「…………………」
先生が急に黙ってしまった。
な、なんだか空気が重たいような………?
すると、いきなり、
キュウッと私のほほは先生の手でいっぱいになった。
「せんせ…?」
暖かい、先生の大きな手の平。
ぁあ、大好きな先生の手。
