
甘く染めて
第7章 先生の事を好きになった理由
「…もしかして、俺の事スキとか?」
笑っているのに、
なぜか怖い。
「先生、なんか…怖いです…」
私は先生の目を見て、堂々と言ったつもり…だった。
先生は、フッと笑って、
「秘密。」
ニコッといつもの笑顔に戻っていった。
カツカツと黒板に何かを書き始める先生。
ミーンミーンミーン
「…ん?」
黒板に先生が書いてあるのは、授業でもない、何かの言葉。
「…っ!」
『そんなに知りたいなら、確かめてみる?』
先生は上目づかいでさっきの怖い笑顔に戻った。
