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顧みすれば

第1章 なんで私が?

「あ~!もう! だから男なんて!」


そういってカウンターでウイスキーのロックを煽る

「あみちゃんそのくらいにしときなさいよ。」

野太い声のママがカウンター越しに私のグラスの手を止める

「だって聞いてよママ!

たかが一度寝たぐらいで彼氏面しちゃって。

私が他の男と飲みに行くのもグチグチ言うのよ。

バカじゃないの?!

自分は他の女とやってるくせに

私はダメって意味わかんないよ!」


「その男あみちゃんに本気かもよぉ♪

男って自分のことは棚にあげて

好きな女は束縛したがるのよ♪」


「はっ!冗談!

 もう、男なんてこりごり。

やりたくなったら寝る相手がいれば充分よ!」


「相変わらず男前ねぇ♪

 あみちゃんが男だったら痛い目見ちゃうわ、

 わたし♪」

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