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顧みすれば

第3章 プロジェクト プロローグ

3人でタクシーに乗り込み、
鈴木部長を降ろして急いで社に戻る。

課長はあちこちに電話を掛け
てきぱきと指示を出していた。

私はなるべく関わらないように
山下常務に会わずにこのプロジェクトを乗り越えることだけを考えていた。

私は事務なので重要な会議に出ることはあまりない。
指示された資料や書類を期日までに仕上げればいいのだ。

うっかりお茶だしなど頼まれないように、そこだけ注意しておけばいい。

そんな、気楽に考えていた。

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