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顧みすれば

第5章 イントロダクション

月曜の朝
少し早めに家を出て駅からの道を遠回りして公園を抜け会社へと歩く。
都会の大きな公園は少し入ると森のように静かだ。

初夏の木漏れ日と風が心地よく通り抜ける。
自然のなかにいるとどんな自分でも
とても小さな存在に感じる。

自分はこの先どうしたらいいのか。

いつまでも性奴などやっていて良いわけはなく
わかっているのに断りきれない自分がいるのも確かだ。



この間 課長が話していたアラブの話



もしかしたらいまの自分を変える
いい機会かもしれない。

もし正式に話が来たら
行ってみようかと考えるようになっていた。

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