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顧みすれば

第6章 ゲイバー さとし

時計を見ると21時をまわっていた。

ほぼ仕上がったのであとは明日確認することにした。


一杯飲んで帰ろう。


私はゲイバーさとしに足を向けた。

「いらっしゃい、あみちゃん♪
 待ってたわよぉ♪」

外で呼び込みをしていたルイちゃんにめざとく見つけられた。

「さとしにいくって言ってないよ」

「またまたぁ 憎まれ口聞いちゃって♪ 素直に入りなさいよぉ♪」

ぐいっと腕を組まれ店まで引き摺られる。

やっぱり 男だ。


「ママぁ あみちゃん来たわよぉ♪」

奥からママが出てきた。


「あら、あみちゃん!待ってたのよぉ♪

 バイト代払わなきゃいけないし

 いろいろと聞きたいことがあるからね!」

私は両腕を男たちに押さえ込まれ
ソファーへ座らされる。

「ちょっ ちょっと何よ
 カウンターでいいってば」

「だーめ!私たちが聞きたいこと
 いーっぱいあるの。

 ルイちゃん、あみちゃんにお酒!」

「はいはぁーい♪」

おいおい 酔い潰そうっての?!

「ささっ グビッといっちゃって
 全部吐きなさいよ♪」

なになに?!新手の脅迫?!
何なのよいったい‥‥

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