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シュールな関係

第10章 裏切りの代償って?



1500万だよ!!

1500万って大金だよ!?


福沢さんが

何人か分かるでしょ?



会社のほかに週末は

多恵さんの日本料理店で働いて

返済にあとどれくらい

かかるかすら分からない。
 

一之瀬さんから見たら


微々たる額かもしれないけど―


そんな拍子抜けた顔なんて

しないでもらえる?



もしかしてその顔って同情

してる訳?


わたし同情や哀れだと

思われるのが一番耐えれないのよ




「お前の父が消えたのって

高校の時だろう?


未成年なら親の相続放棄したら

返済義務がないってことくらい

知ってるよな?」


食べる手を止めて真面目な顔で

話し始めた。


「もちろん知ってます」


「じゃ何故払ってるんだ?


もしかして子供だから親の借金

の返済する義務があるとか

甘い考えでいてるのか?」



「・・・・・・・」



「黙ってないで何か言えよ」



「・・・してたんです」


「なんて?」



「複数のお年寄りから・・・




年金の大切なお金や財産を

騙し取っていたんです



わたし達が知らないとはいえ

そのお金を使って生活してました


それなのに父が消えたからって

法的処置だけで終わるなんて

出来ません!!」


「気持ちは分かるけど

1500万返せるのか?」


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