テキストサイズ

シュールな関係

第10章 裏切りの代償って?

「神崎が結婚を考えないのは

借金の為だよな?」


「ええ そうです」
 

お金目当の付き合いって

思われたり

今みたいに同情されるのは 

まっぴらゴメン



ここ数年 

一夜限りの相手で過ごしてきて

特定の男は作らなかった。



晴人の

医科大学の学費も大変だし

借金の返済に夜のバイトで

恋愛するほどわたしも

余裕がなかったもの。



「あの後---

どうなったか分かるか?」




「会長もお母様も呆れてった

んじゃないですか?


それでお見合いの日取りとか

決められたとか?」


お母様はわたしと一之瀬さんを

引き離そうと必死だったもの





「神崎が 借金のこととか 

涙一つ見せずに

身の上話をズバズバ言っただろ


そして俺の為にあっさりと

身を引いたり・・・」



あぁ~~~  

涙も出さず生意気にベラベラと

言い過ぎたってこと?



確かにちょっとお母様の前で

可愛げなさすぎたよね・・・



ストーリーメニュー

TOPTOPへ