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///　パーンっ！！///




無意識にわたしは思いっきり

一磨の頬を叩いていた。



最低！！

本当に最低なやつ！！



なんて人の心を逆なでする

男なの！？





一磨は一瞬ビックリしたような

顔でわたしを見て


自分の頬に手を当てた。



そして笑いながら

「おっ　大和遅かったな」

っと言った。



振り返ると大和がモデルのように

スラッとした綺麗な女と腕を

組みながら立っている。



新しいセフレ？


それとも一夜限りの相手？


どっちでも私は関係ないけどね



「奈緒・・・どうした？


一磨　お前何かしたのか！？




おい　待てよ！！」



一体何があったか分からない

表情をした大和が

近寄ろうとしたのを避け、


同時にわたしは

店から飛び出していた。



別に大和が誰と何をしようが

わたしには関係ない。







ただ今日はお金を返しに来た

だけだもの。



思った通り大和はわたしを

追いかけてくることもない。



別に大和のことなんて何も

感じていない。


だけど一磨って子にあんな

言い方をしていたことが

悔しくって――――



だけど・・・

事実だけに虚しくって

自分が情けなく

虚しい気だけが膨らみ

逃げるしかなかった。