
シュールな関係
第11章 複雑なる交差点
あいつとの
セックスは最高だったな
口を開けば俺を馬鹿に
したような言い方をするくせに
酔って抱いた時のアイツは
色っぽく甘い声を出して
自分から抱き付いて来て
ギャップがたまんなく
可愛かったってヤツ?
俺とこんなに身体の相性が
いいのか・・・ってくらいアイツ
は温かくって気持ち良かった。
今思い出しても背中が
ゾクリとしてヤリたくなる。
俺がソソると思う女なんて
そういねぇからな。
トイレで『軽い男』と
散々けなされたかと思えば
簡単に落ちた女だ。
今度も簡単に誘いに乗ると
思いきや、2度目に会った時は
俺のセフレの誘いも
簡単に断りやがって―――
『偶然の再会があれば
考えてもいい』
とハッキリと言い切りやがる。
偶然の再会なんてあり得る訳
ねぇ~だろ?
バカにしてるのか!?
断り文句を言ってるくらい
俺も分かるつーんだよ。
