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シュールな関係

第14章 真実と嘘は紙一重

「お前 なんかヤバいって顔して

るけど?」


何とかしないと―――

ヤバいに決まってるでしょ!?


「来週のいつですか?

わたし鈴屋のバイトあるかも

しれないしーーーー


週末も仕事あるしので

行けなかったらすみません」



「じゃ 定休日の木曜にするから

空けとけよ」



定休日ですが・・・

ブッチ作戦あっけなく大失敗



じゃあ次はーーーーーー

泣き落とし作戦だわ



「一之瀬さん 

会社では大ぴらにするのは

やめて内密でお願いします」



「内密にしてほしいのか?」



「はい そうなんです 

実際のところ恋人同士でもないし


社内恋愛って噂になると女子の

社会はとても複雑なんですよ」




ここの女子社員はエリートとの

寿退社を狙ってるんだから!



その怖さ分かります?

目力をつけて必死に訴える。





「ふっ そうかーーーーー


バレたくないなら

お前の態度次第だな


 
じゃ 明日から昼付き合えよ」




わたしの意図を掴んだのか

弱点を掴んだかのような強気の

顔になる。




わたしの意見をあっさりと

スルーをして

『またな 頑張れよ』
 

頭に手をポンと置き

資料室を出ていく一之瀬さん。



もしかして わたし…

自ら墓穴掘ってしまったの!?



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