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「すべて・・・返済！？」


ええっ！？

会長が動いたって…


全額返済？





一体何を考えてるの！？



「はい　

お年寄りに借りられた分は

慰謝料として　


すべて倍返しにされています」


ばっ・・・倍返し！？




トータル1500万の借り入れが

3000万で返済…したって事なら


私の借金が会長に移り

金額が…倍になってる！？


めっ・・・目眩がぁ～

立ち眩みが・・・



座っていながらも体が重く

沈んで…息苦しくなっていく。



「山本さん！！

直ぐに・・・

直ぐに会長にお会い出来ないか

連絡を取って頂けませんか！？」



必至モード全開になるわたし。


「会長は夕方まで視察や会議が

入っておりまして…


今日の夕方のパーティには

お見えになられます


それが終わられますと・・・


暫く海外視察に出られますので

お会いされるのでしたら

今日がよろしいかと」



電子手帳を見ながら会長の予定を

山本が読み上げる。



ぐっはぁ…


仕組まれたかのような絶妙な

タイミング！！




「神崎様のお話とは？」



わたしの話！？


お世話になりました

今から自宅に帰ります…って


このタイミングで

言える訳ないじゃないのっ！！