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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

お前がなかう相手じゃないって…


褒められてるのか…

けなされてるのか…



どういう意味で言ってるのか?


わたし的には微妙な心境…。




「さあ どうだろな?


雅兄が思ってる以上に…


俺ら 仲いいんだぜ?



な~ 奈緒 」



大和のことだ

悪気もなく言ってるの…だろう





だけど私にフラないで欲しい


苦笑いしか…出来ない。




「じゃ今から奈緒は


俺の同伴の相手…ということで



とりあえず 

シャンパンでも飲むとするか?」


「うん」


正直、緊張で喉がカラカラだから

嬉しい。



大和が慣れた手つきで

ウエイターを呼ぶ


輝くような赤褐色の泡

フルーティで…野苺の香りが

あるシャンパンを手渡される。



「うわっ

キレ~で美味しい!!」



嬉しそうにシャンパンを手に

乾杯をしてるわたし達を見た

山本が一之瀬さんの傍に行き

耳元に手をあててこっそりと…

囁く




「雅也さま



奈緒さまを…大和さまに

お任せするのは…


私はどうかと思いますが…




お二人は少し親密そうに

お見受けいたします



大和様も注目されるお方ですし


奈緒様にかなりご執着されて

いる気がいたします…


それに色々とゲストの方の目も

ございますので・・・」




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