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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

「では私も

ハッキリと言わせて頂きます


私のお見受けするところ


奈緒さまとのご関係はそれほど

お進みではないのかと…感じて

おります



会長に報告するような

野暮なことは

いたしておりませんが



いかがでしょうか?」






二人が

そんな会話をしているとは

全く気付きもせず



シャンパン片手に

無邪気に話している大和とわたし




「奈緒 

すげー綺麗で驚いたよ


それプロのメイクか?


ネックレスも本物のダイヤだろ



それにしても…お前

猿にも衣装ってヤツか?」


笑いながら大和がお代わりの

シャンパンを用意する


「大和こそスーツ来て

今日は七五三か何かなの?」



上機嫌で笑いながら飲む。



チェック×ブラックのスーツに

茶髪もグロスでネジった感じが

良く似合う。


個性たっぷっりで…


二重の綺麗な目に

整った顔立ち

薄い唇に細身の身体


芸能人にすら引けをとらない

大和に驚く



「俺は奈緒のコト褒めてるのに 

おまえはけなすのか?」


「あら… 

わたしも褒めてるつもり

だけど?」


ふふっ

やっぱり大和は気兼ねせず話せて

気楽な男だわ



「でもやっぱお前と

こんなとこで会うなんて面白いな


いつも予想外の展開で現れてさ


もう俺の中ではセフレレベル

超えてるな



奈緒もやっぱ

俺に運命かんじるだろ?」


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