無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「何もかも
御見通しなんだけど？」


冷めた目で睨み奈緒の手を
引き寄せ、俺の上に座らせる。


「なんか俺に
言うことあるんじゃねぇの？」

ウイリアム　テーラのことで…


「あっ　あのね…」
膝の上に座らせたら照れてる？

奈緒の顔が赤い。　

晴人がいるが
このままキスしようか…


それから―――…
クリスマスの予定を切り出して…


「さっきね

一之瀬さんから電話があって


23日からマレーシアに

出張になったの」


「はぁあ？！？　出張！？

出張っていつまでだ？


24日には帰ってくるんだろな？」


「さっき建設が遅れてるって

言ったでしょ？

だから…

早くてギリギリ年内

もしかしたら
年明けになるかもしれない」


「なんだとォ～～～～～～～～～～～～～～！！！」


俺のプランが・・・

一石三鳥のクリスマス…が

プロポーズが

ガラガラと…崩れていく。




それにクリスマスだけでなく

運が悪けりゃ…

正月も奈緒はマレーシア？



そしてもれなく奈緒には
俺でなく―――…

マレーシアで

ウイリアム　テーラが

付いてくるってバターン？