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シュールな関係

第5章 何故わたしがあなたの女?

「一之瀬さん 急ぎの資料です」



「ああ―― 神崎か・・・」


あら・・・

どうしたの?


いつも背筋を伸ばしバリバリと

仕事してるのに

今日は腑抜けじゃない?


ぼ~っと外眺めて・・・




いつもはスッキリ整っている

デスクの上も

ファイルや書類が山積みに

なっている。


それになんかいつもと違って

ドンヨリとした暗いオーラが

漂ってるんですが・・・・



ふふつ

今日は爽やか王子が

どんより王子じゃないの~

 



ゾクッ




『笑ってる場合じゃない

はやく逃げるのよ』



わたしの本能がヤバいって

ささやいている!




・・・自分の直感を信じて


さっさと退散しよう。





触らぬ彼に祟りなしだ。  




「ここに置いておきますね」 


「おい 待て」



そそくさと退散しようと

思ったのに隣のデスクの椅子に

目で合図され

無言の圧力で座らされた。



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