シュールな関係
第6章 好みとは
「でも・・・」
わたしのカードなら
限度額オーバーになるくらいの
額に思わず顔が
引きつってしまう。
それにこんないい服
買ってもらっても勿体なくて
着れないよ~
そう思ってしまうわたしって
なんて貧乏人だろう・・・
「だから何だよ?
まだ買いたらないか?」
恐れ多くてブルブルと
首を横に振る。
だから・・・
そんな簡単に買える値段じゃ
ないんだから!!
『恥をかくのは旦那ですぜ』
時代劇に出てきそうな言葉を
投げつけたくなる。
「おまえに似合わない服なら
一着も買わないよ」
穏やかな微笑みで見つめる瞳
うぐっつ・・・
その微笑み反則!!
いきなり
ドキッってするようなこと
言わないでよっ!!